ふたりのガーディアン
机はどうやら男女交互に出席番号順に並べられているようで、面白い事に蒼甫君、斉藤君、渋谷君、瀬名君は、なんと縦一列に綺麗に並んでしまった。


それを見ていると、なんだかおかしくてたまらなかった。


蒼甫君と静華ちゃんは隣の席になったみたい。


これはにぎやかになりそうだ。


何はともあれ、新学期が始まった。


みんな同じクラス。


すっごく楽しくなりそうだ。





始業式が終わると学活があって、3時間目には早速授業が始まった。


授業が終わると、私達7人は自然に一箇所に集まっていた。


「やっぱり二年の方が授業が大変そうだね」


さっちゃんがそう言うと、みんなが同時に頷いた。


「ねぇ、優月ちゃん。さっきから何を見てるの?」


静華ちゃんが不思議そうに私の机を覗き込んでいる。


「あ、これ?アルバイト情報誌だよ」


そう答えると、静華ちゃんがひょいっとその雑誌を持ち上げた。


「アルバイト?優月ちゃん、またバイトするの?春休みもずっとやってたじゃん」


「平日のバイトを探してるのよ」


静華ちゃんは、その情報誌をまじまじと見ている。
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