ふたりのガーディアン
新学期が始まって10日以上経ったある日の休憩時間。


私は朝からやたらと眠くて、机に顔を伏せて寝ていた。


私の前の席に座って、蒼甫君が私の髪の毛をツンツン触っている。


でも、今日はどうしようもなく眠くて。


そのまま机に顔を伏せていた。


「それ、昨日発売のやつ?見せて見せて~」


隣の席の女の子の周りに、2、3人の女の子が集まって来る気配がする。


雑誌か何かをみんなで見てるんだろう。


あーうるさいなーなんて、ちょっとだけ思ったりして。


「ねぇ…。ちょっと、これ見てよ!」


ある女の子の声で、急に会話が止まる。


「これって、そうよね?」


「う…ん。多分、間違いないと思う」


一体、何の話?


「ね、ねぇ。神崎君」


急に蒼甫君が女の子達に呼ばれる。


私も顔を起こして、女の子達の方を見た。


どうしたの?と、蒼甫君が問いかける。


「神崎君。これ見て」


そう言って女の子達は、雑誌を蒼甫君に差し出した。


「ん?この雑誌がどうかしたの?」


「ここ、見てよ。





これってさ、






瀬名君じゃない?」
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