ふたりのガーディアン
そんな時に、誰かが言い出したんだ。


「このクラスのみんなで、カラオケに行こう」


これは友達を作るチャンスかもしれない!と思って、参加したのはいいけれど……。


そもそもカラオケルームに、クラス全員が入れるはずもないわけで。


四部屋とったカラオケルームを、みんなが行ったり来たりして全く落ち着かないし、


カラオケがガンガン鳴る中、誰かと静かに話せそうもない。


隣の部屋では何やらゲームが始まったらしく、大半の子がこの部屋を出て行ってしまって、


気がつけば端の席で、私は一人寂しくオレンジジュースを飲んでいた。


< 4 / 932 >

この作品をシェア

pagetop