ふたりのガーディアン
「優月…」
え?
「瀬名君?」
呼ばれたけど…。
瀬名君は、目を閉じたままだ。
ってことは寝言?
「この前、ごめんな」
わっ…と。
起きてたんだね。
「修学旅行の時の…。あの時のこと、怒ってるんだろ?」
あ…。
そ、それは…。
「なんかあれ以来、俺と目を合わさないから…」
だって、なんだか気まずくて…。
どう接していいんだか、わからないんだもの。
「俺、仕事がつらいわけじゃないんだ。
それよりつらいのは…」
「つらい、のは?」
「優月が話してくれないことだよ…」
トクンと心臓が大きく波打つ。
「最近、眠れないんだ。優月のこと考えると…」
瀬名君は目を閉じたまま、少し掠れた声で続ける。
「ねぇ。頼むよ。
もうあんなことしないから。
俺を避けないで。
避けられるの、本気でつらいから…」
「瀬名君…」
そうだったの?
私が避けてるのが、つらかったの?
そんな…。
私が瀬名君を苦しめていたなんて…。
「ごめん…なさい」
そう言うと、瀬名君は瞼を上げてにっこり笑った。
「優月があやまることないよ。悪いのは俺だから…」
瀬名君の白い肌が、今日はもっと白く見える。
なんだか消えてしまいそうなほど、脆く思えた。
え?
「瀬名君?」
呼ばれたけど…。
瀬名君は、目を閉じたままだ。
ってことは寝言?
「この前、ごめんな」
わっ…と。
起きてたんだね。
「修学旅行の時の…。あの時のこと、怒ってるんだろ?」
あ…。
そ、それは…。
「なんかあれ以来、俺と目を合わさないから…」
だって、なんだか気まずくて…。
どう接していいんだか、わからないんだもの。
「俺、仕事がつらいわけじゃないんだ。
それよりつらいのは…」
「つらい、のは?」
「優月が話してくれないことだよ…」
トクンと心臓が大きく波打つ。
「最近、眠れないんだ。優月のこと考えると…」
瀬名君は目を閉じたまま、少し掠れた声で続ける。
「ねぇ。頼むよ。
もうあんなことしないから。
俺を避けないで。
避けられるの、本気でつらいから…」
「瀬名君…」
そうだったの?
私が避けてるのが、つらかったの?
そんな…。
私が瀬名君を苦しめていたなんて…。
「ごめん…なさい」
そう言うと、瀬名君は瞼を上げてにっこり笑った。
「優月があやまることないよ。悪いのは俺だから…」
瀬名君の白い肌が、今日はもっと白く見える。
なんだか消えてしまいそうなほど、脆く思えた。