ふたりのガーディアン
今からさかのぼること2日前。


都内某所。バーにて。


「久しぶりだな」


「本当。久しぶりだよな」


「7年ぶり…か?」


「そうだな」


「昨日、イチャさんから連絡もらった時はビックリしたよ」


「蒼甫と連絡取るには、イチャさんに連絡するしかないと思ってさ」


俺と瀬名は、7年ぶりの再会をしていた。


卒業以来連絡も取らず、一切会っていなかった俺と瀬名。


「お前のことはしょっちゅうテレビで見るから、元気なのはわかってたんだけど。

会って本当に元気そうだから良かったよ」


瀬名がにっこり笑う。


綺麗に笑うその顔は、昔と全然変わっていない。


「瀬名は今、何してんの?

随分前にモデルを辞めたっていうのは、聞いたんだけど」


「俺、美容師になったんだ。

今は雇われだけど。

姉貴にもうすぐ子供が生まれるんだ。

おふくろ一人で店やるのは大変だし、近いうちに店を改装して、自分の店を持つつもりなんだ」


「へぇぇ、そうなんだ。すげぇな。

しかも瀬名、おじさんになるんだ」


「そうだよ」


瀬名に会うと、どうしても思い出してしまう。


俺の初恋の人…。
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