ふたりのガーディアン
「で、蒼甫君は冬休みどうするの?」


さっちゃんが蒼甫君に尋ねた。


「俺?俺はサーフィン三昧かなー」


は?


今、なんて?


「サーフィン?スノボじゃなくて?」


「サーフィンだよー。人少ないし、冬は狙い目」


ビックリした顔のさっちゃんに、あっさりと答える蒼甫君。


冬にサーフィンって危険なんじゃないの?


「えっ?二人とも知らなかった?コイツのサーフィンの腕前」


瀬名君が意外そうに言う。


えーっ?そんなの初耳なんですけどー。


「蒼甫のおじさん、プロのサーファーなんだよ。
だから、蒼甫は子供の頃からサーフィンやってんだよ。
コンテストでも結構入賞してるらしいし」


えーーーっ!


し、知らなかった…。


そういえば蒼甫君って運動部でもないのに、どうして年中日焼けしているのかなって思ってたんだけど、そういうことだったんだね。


今さらながらに気づいたな…。

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