ふたりのガーディアン
タクシーに乗っている間、蒼甫君は私の手を握ったままだった。


特に会話はないけれど、何度も何度も見つめあった。


蒼甫君。


高校の時より、ずっとガッシリしてる。


大人の…男の人になった。


どうしよう。


カッコイイ…。


しばらくすると、タクシーはホテルの前に到着した。


お金を払い、二人でタクシーを降りる。


降りた途端、目がテンになった。


こ、ここって…。


ハイクラスホテルじゃない?


驚く私の手を引き、案内されるままホテルへと入って行く蒼甫君。


チェックインも済ませ、ベルボーイと共にエレベーターで上へ…。


真っ白い扉を開けると、そこは…。


「わ、あ…。広い…」


クラッシックとモダンを融合したような美しい部屋。


家具も、ものすごく高級感がある。


こんなホテル、私は一度も泊まったことないよー。


蒼甫君が一人で泊まるだけなのに、どうして守屋さんはこんな広い部屋を取ったんだろう?


いや。


当然なのかもしれないな。


売れっ子なんだものね。
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