そのギャップ、反則ですっ‼︎
「桃香、こっち手伝って‼︎」
「あ、うん‼︎」
クラスの子が呼びに来て、考えるのをやめて準備を手伝った。
それからも、忙しくて佐々木くんのことを考えることはなかった。
そして、文化祭2日目が始まり、他校生や中学生がどんどん入ってきた。
私たちもたこ焼きを作る人と接客をする人に分かれてバタバタしていた。
私は午前中は接客、午後は調理でシフトを組まれていた。
「たこ焼きくださーい。」
「300円です。」
お金を受け取り、パックに入ったたこ焼きを渡した。
「ありがとうございました。」
思った以上に人が多くて、休む暇がなかった。