貴方〜私の大切な人〜

私の名前は和葉（かずは）。
１年の時は、４組だった。
クラスの中でも、私は目立つ存在だった。
クラス替えだって、私にとっては、それほど重要なことではなかった。
どうせ、クラスが替わってもまた上辺だけの仲になるだけ。

学校には、心から付き合える人なんていないと思っていた。
なぜ、私はこんなにも人を信用できなくなったんだろう。

人という生き物は、傷つきやすい生き物だ。
誰だって、自分の回りに線を引いてその中には、入ってきてほしくない。
線を引かないで、無断で入ってきた人の制で傷つきたくない。
だから、線をひくのだ。

でも、もしかしたら私は、そんな自分の回りに線を引いている私自身を誰かの温かい何かで、助け出してほしかったのかもしれない。