貴方〜私の大切な人〜
私と涼。
まったく違う人間だけど、私たちはどこかで惹かれあっていた。
私の持っていないところを涼が。
涼の持っていないところを私が。
お互いが持っていた。

『和葉ー』

『和葉ちゃん』

私の周りには、いつでも友達がいた。
しかし、それは本当の友達ではなかった。
涼の周りには、いつも友達が囲んでいたわけではない。
だけど、涼はいつもいつも楽しそうに心から笑っていた。

『涼』

『おう、今行くぞ』

涼が、校庭でサッカーをしているところは、何回も見たことがあった。
校庭でたくさんの男の子が、サッカーをしていても、涼がいるところはすぐにわかった。
涼がいるところは、いつも光り輝いていた。
私は、そんな涼の姿をいつも目で追っていたのかもしれない。

私は、この時から涼のことが気になっていたのかもしれない。
だけど、認めたくなかった。
子供だったんだ。
自分にない涼の魅力に、惹かれているのを認めたくなかったんだ。
もしかしたら、私は私自身の魅力に気がついてほしかっただけなのかもしれない。
誰かに。
気付いてほしかったんだ。
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