ちょこれーとぼーい(♂)









 メイク道具なんて1つも持っていないので

 涼太に貰った色付きで

 甘いチョコレートの香りがするリップを塗る。



 こういう時自分の瞼が

 2重で良かったと心から思う。


 ただでさえ憎い顔が

 一重だと怪物レベル。


 2重のお母さんに心から感謝する。







 「………こんなものかなっ。」





 "女の身支度は長い"とか

 "メイク時間は1時間超えるのが普通"とか

 今までの私だと身支度に15分も

 掛からないから絶対嘘だって思ってた。





 今回は服を着るのと髪を括るだけで

 約1時間は軽く超える。



 学校の鞄から財布と携帯を取り

 17歳の誕生日の時に涼太から貰った

 大きな白いリボンが特徴的な

 全体的にレースが着いている鞄に入れる。





 私の手持ちの服ではこの鞄が浮いて

 逆に鞄が可哀想だったけど


 今回の服装だと浮かないことに

 気がついてちょっぴり感動する。





 ……やっと活かせることが

 できるなんて……。










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