ちょこれーとぼーい(♂)










 絶妙のタイミングで携帯の着信音が鳴った。




 夏目先輩は

 携帯を忘れたと言っていたし


 周りには私と夏目先輩しかいないし



 この着信は自分しか考えられない

 ポケットに入れていた携帯を取り出す。








 ………あれ。





 しかし"着信中"の文字も無いし

 着信音やバイブすら鳴ってない。



 じゃ一体誰の携帯???。








 「直接会って話したいんだけど…。」








 声が聞こえる先には……




 携帯を持っていないと言っていた

 夏目先輩が黄色の携帯を持って

 何やら話していた。









 「━━…キミだけだよ。愛してる。」







 …………っ!!!!!!!。





 私に"彼女にならない??"って

 言ってた本人が

 電話相手に"愛してる"とか

 "キミだけだよ"とか……。




 ドラマの中でしか聞いたことがない

 台詞が次ぎから次へと出していた。




 夏目先輩何者なんですか━━━━…。







 なんて思っていると

 電話中の夏目先輩は

 私に向かって手を振って


 暗闇の中へと消えていった。











 確かさっき

 "本命用の携帯"って言ってたよね……。



 うん。



 ここは気にしない方が良い気がする。



 「…………。」



 ……私も帰ろ。












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