アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

この前とは違い優しいキスじゃない…
私の後頭部を片手で固定し
角度を変えながら、
深く、深く、私の中に入ってくる

それに応えるかのように私も、航の首に腕を回した


「…っん…ふっ…」

角度を変える唇の隙間から
酸素を取り入れようとすると同時に、自分でも恥ずかしいくらいの声が出た


長い、長いキスに限界がきて
航の首から手を離し、胸を叩くとやっと唇を離される…


「…っはぁ…はぁっ…航のっ…バカっ…」


恥ずかしくなって真っ赤になった頬を隠すため
俯きながら、航のシャツをギュッと掴む


すると…

「彩月…
お前を、俺のモノにしたい…」


甘い声が上から降ってきた
だけど、さらに赤くなった顔を見られるのが嫌で
見上げることができず俯いたままで、
航のシャツを掴む手を強めた


「わ、航…
私…、まだ…痕…残ってる…」


そう、まだ痕が残る自分の身体を航に見られるの、やっぱりイヤ…
俯きながら、ギュッと目を瞑った


「そんなの…気にすんな…
俺が、全部…消してやるっ!
ひとつ残らず、俺のに変えてやるっ!」


思ってもみなかった答えに、驚いて、私は航を見上げた。
と、同時に
膝の裏と、背中に航の腕がまわり
身体を抱き上げられ寝室へと向かっていった


航の首に手を回し、後頭部に顔を埋める


「航…」


胸の奥が熱くて、航の名前を微かに絞り出した


ベッドへと降ろされ、航を見上げた。
私を見つめる航がとても色っぽくて、胸が締め付けられた


再び、唇を塞がれ、そして首筋へと移動し
ゆっくりと
紅い跡を航の色に塗り替えられていく


航が触れる場所が熱くて、そこから発する熱が
ゆっくり身体の中心へと浸透していくのがわかる
浸透していく先は…もう…蕩け始めていた

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