アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

眠りに落ちたのはカーテンの隙間から
見える空が青白い時だったと思う

握った航の手が、少し動いたのに気付き


「ん…」

ゆっくりと瞼を開いてみた…

視線の先に、航の顔が見えなくって不安になって
航の名前を呼んだ


「わ…たる?」


「あぁ、何だ?」

すると、頭上から声が聞こえた。
安心して握った手をさらに航が握り返す


「服…着てよ…」


朝日が当たった何も纏ってない航の上半身がやけに色っぽくて
恥ずかしくなった顔を隠そうと身体を
反対側に反転しようとした
だけど、簡単にそれを制され覆い被さってきた


「服なんて、いらねぇだろ?」


「…わ…航…ダメっ…ん…っん」


何も言えないように唇を塞がれた


「…っん、んんっ」


食べられるようなキスで
息が苦しくなって、航の胸元を片手で叩く…


唇を離すと、


「彩月…」

航の視線だけで唇を求めてるのがわかった
だけど
航の唇をの指先が覆い


「航…ダメ…
私、もう用意しないとっ…」


反論するけれど
有無を言わさず、再び、唇を塞がれた

そして、朝の少し冷える空気に何も纏っていない肌を温めるように
お互いの肌の温もりを求め合う


既に、航のキスで十分感じてしまってる私の身体

もう…私…
航だけに応えて
航だけを愛するって決めたよ…



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