アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

「もぉーーっ!!航のばかぁーーっ!」


バタバタと部屋の中を走り回り、出勤の準備をする
もーもーもーっ!

航の誘導に乗ってしまった私もバカだけど
もうちょっと、加減してほしかった!
やっぱり、朝になんてスルもんじゃないわ…


「彩月ぃ?何か手伝うコトあるかぁ?」


リビングのソファーに凭れ意地悪く言う航


「ないっ!!」


航の前を通り過ぎさま睨み付けてやった


「あぁ~もう~遅刻しちゃう~~っ」




入ったまま
なかなか出て行かない私を心配したのか、
航が様子を見にきたのに気付いた


ちょうど、
下着姿でブラウスを着るところだった


「やだっ!何見てんのよぉっ」


寝室のドアに凭れてたので、膨れっ面で航に言った


「もぉーっ航のせいなんだからねっ
無遅刻無欠勤の私に
汚点がついたら責任とってもらうからね!」


「よく言うぜ
あーんなに感じまくって
俺の名前呼んでたのはどこのどなたさんだっけなぁ…?」


「ヤダーもぉーっ!知らないっ!」


素早く着替え終えた私に近づき、抱き締める


「もう
俺だけを見てろよ
他の男によそ見なんかすんじゃねぇぞ」


「…うん、航もだよ私を1人にしないでよ…」


航の胸に顔を埋める


「…あぁ」


この後
2人にとって耐え難い苦しみが待ち構えてるとは思いもしなかった

< 109 / 165 >

この作品をシェア

pagetop