アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「藤井くんの、気持ちは…嬉しいけど…
お付き合いは…やっぱり…出来ない…」
ありのままの気持ちを、藤井くんにぶつけた
「電話の…彼…ですか?」
「…う…ん…」
私は、航と一緒にいることを決めた
だから、もう、誰にも靡かない
「彼…栗本さん…ですよね?」
「え?な、なんでっ?!
なんで、航のコト知ってるのっ?!」
一度も会ったことないハズなのに、なんで知ってるの?
「彩月さん、今は、いろんなコト、知ることが出来る世の中ですよ、
彼、今、右肩上がりの菱和商事の
将来を期待されたエリートですよね?
ウチの父親、菱和商事の社長と親しくしてるんですよね…」
う…
さっき、藤井くんのお父さんは政治家だ、って言ってた
権力のある人は、天と地がひっくり返るようなことだって出来る世の中…
全身の血が引くような気に襲われた
航…
イヤな予感がしてなならない
「藤井くんっ、何をっ…「頭のイイ彩月さんなら、わかりますよね?」」
「やめてっ!航に何するのっ?!
私のせいで、
航が会社にいられなくなるなんてことしないでっ!
お願い…やめて…」
藤井くんの傍に近づき、肘をギュッと掴んで懇願する
「そんなに、彼が心配ですか…」
縋る私に、藤井くんは、とっても、とっても冷たい瞳を私に向けた
「………」
その眼差しが、怖くてなにも言えなくなった
「じゃぁ、俺の願い、聞いてくれますか?」
え?お願い…?
掴んでいた肘の力が弱めた
「彼と…栗本さんと、今後一切、会わないで下さい」
「え……?」
一切、って…ずっと…?
それを受け入れないと、いけないの?
掴んでいた手は力を無くし、滑り落ちる…
「約束してくれたら、彼には何もしません」
「そん…な…」
酷い…
航と会えないなんて…私が出来ないことを要求するなんて…
「しばらく、ゆっくり考えてください
俺は、これから行くところがあるので…
食事は、タキさんが用意してくれます
バスルームも自由に使ってください
着替えは、
義姉の着ていたものですが、クローゼットにありますから
着ていただいていいです
じゃ…」
冷たく言い放った藤井くんは部屋を後にした