アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

♯ 一筋の光…



もうダメなの…?
何を言っても、藤井くんには届かないの?

私のせいで航が会社に居られなくなるなんて
そんなの…絶対にイヤ…
かといって、
このまま、藤井くんとココにはいられないし…


リビングのソファーに座って見るワケでもないTVをつけて
ぼーっとしていたら、そのまま深い眠りに落ちてしまった


タキさんが帰ってきたことにも気付かず、
起きたのが夜の19:00をまわっていた


「また、寝ちゃった…」


ここのマンションに来てから、なんだか、身体がだるいのは確か…
だから、やたら眠いのかな…今は頭も痛い…風邪でもひいたのかな…


重い身体を持ち上げ、ゆっくりと起き上がり
タキさんがいる部屋に行き、ドアをノックする


ドアが開いていつもの優しいタキさんが、顔を出す


「まぁ、まぁ、彩月さん、内線で呼んで下さればそちらまで伺いましたのに…
…あら、彩月さん…具合悪そうですね?」


私の顔を見て、ドアから出て、私のおでこに手をあてる


「なんだか、頭が痛くて、身体も重いんです」


おでこにあてられたタキさんの手が気持ちいい


「まぁ、それはいけませんね あら、なんだか、ちょっとお熱ありませんか?
すぐにお薬、持ってきますね」


私の背中に手をあてて、ゆっくりとリビングまで歩いてくれる


私をソファーに座らせて、どこからかもってきた薬とお水を渡してくれた
タキさんは私の隣に座り、ずっと背中を擦ってくれてる


「彩月さん、また、ぼっちゃまが、何か傷つけるようなことしたんじゃありませんか?」


私の顔を覗きこんで問いかける


「いいえ… いろいろと、考え込んでしまって、疲れちゃったのかな…
今日はこのまま休ませてもらっていいですか?」


「えぇ、じゃぁ、パジャマを出してきますので、少し待っててくださいね」


クローゼットルームに向かったタキさんの背中をぼぉーっと見つめていた
寝室に入ってパジャマに着替え、ベッドに潜った途端、睡魔が襲い、深い眠りについた


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