花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
駅前にあるビルに入ってるメンズブランド【JUN】。
そこで俺は店長をしている。


高校を卒業して、アパレルで働こうと思ってた俺はここに就職した。


元々スタッフとは仲良くて、その時の店長が俺なら卒業したら雇ってやると言われたから。

コネを使うことは悪いとは思っていない。
その縁を手に入れたのは俺だし、それを俺が使うことに問題があるだろうか。




そのまま懸命に働いて、俺は三年前に店長に昇進した。

その時の店長はエリアマネージャーになって、たまに顔を見せに来る。




仕事にやりがいを感じていた。
毎日のように新しい洋服を見て、それは刺激にもなった。



人見知りしない俺は、常連と話すことも、初めてのお客さんと話すことも大好きだった。


酷いクレームもあまりなかったから、毎日は充実していた。




卒業して、疎遠になると思われた友達とも、時々会っては飲みに行ったり、バカ騒ぎしたりする。


昔に戻ったように。





昨日の結婚式で集まったのは、何も珍しいわけではない。



皆仕事をしてるから、機会が減ったものの、都合を合わせては集まったりしていたから。





だから、俺の日常は充実していたんだ。





恋愛面だけを除いて。
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