花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
「朱美ちゃんって…すっごく綺麗って思ったんだ。
だから、俺なんか、まじで釣り合わないって思ってた」
「……私を買い被り過ぎ」
「いや、本当に。
朱美ちゃんって、女らしいのに、男よりも男らしかったりしてさ。
ほら、セクハラ上司を殴ったり」
「それは」
恥ずかしいのか、朱美ちゃんは空いてる手で頬を掻く。
「それでね、朱美ちゃんが麻美は花蓮が一番だ!って言ってくれて…。
俺、目が覚めた。
それで、朱美ちゃんをね」
「………」
握る手を強くした俺は、朱美ちゃんの顔を真っ直ぐに見た。
少し照れた朱美ちゃんは遠慮がちに俺を見る。
視線が絡んでから
「好きだって思ったんだ」
俺ははっきりとそう告げた。