和田菜月物語
そんな事を考えていたらいつの間にかお昼だ。
その時…。

ドン!!

と、教室の後ろから聴こえてきた。

「またやってるよ。」
「えっ、未来気になるの?」
「そうじゃないよ!そう言う飛鳥こそ」
「二人共でしょ。」

うしろではいつも決まって1時30分にある事が始まる。

「おい立てよ!」
「やめてください!」
「はぁ~?やめてください?」
「こいつチョーうける~!」

そう言ってうしろで騒いでいるのは

中本愛香
クラス一番の元気っ子だ。
御曹司中山財閥の1人娘
この名前だけで誰も彼女に反抗・反発はしない。

「どうする愛香?」
田口若栄
クラスで一番男勝りな女子だ
飛鳥と対等なぐらいスポーツも上手だ。
愛香とは幼なじみだ。

「ごめんなさい・・・」
「はぁ~?ごめんなさい?」
「こいつおもしろすぎ!」
「あんたさぁ、いいかげんにしなよ」
「うちらもこんな事したくないんだよ。」
「うちらの言う事素直に聞いてくれたらいいんだよ」
「わかり…ました…」
「それでいいんだよ~」
「えらいね!翔子ちゃん。」

茶木翔子
クラスで一番おとなしい女子だ。
『ある』理由で愛香と若栄の言いなりになっている。

「あのさ菜月?」
「何?未来」
「菜月って昔翔子さんと仲いいって聞いたけど・・・」
「えっ?」
「うそだよ…ね?」
「そうだよ!そんなはずないじゃん」
「そうだぞ!急に未来どうしたのさ」
「いや・・・」
「まぁあんまり落ち込むなよな!」
「そうだよ!私もあんまり気にしてないよ」
「うん…ごめんね疑って・・・」
「全然大丈夫だから!」






< 2 / 261 >

この作品をシェア

pagetop