和田菜月物語
先生が来てみんな椅子に座った。

その時亮磨が私に言ってきた。

「お前は悪くないと思うから気にするなよ」

その言葉に私は変な気持ちになった。
後ろで、高島が笑ってるように思えた。

授業が終わり、お昼休みになった。

「ねぇ、菜月」

飛鳥が、悲しい顔をして私に話してきた。
内容は、大体わかった。

「未来どうしてあっちに行っちゃったんだろう…」

予想は的中。

「わからないよ…」

飛鳥も答えを予想してたみたいだった。
きっと的中だったんだろう。

「でも、きっと私のせいだと思うんだよね…
だって、未来ね文化祭の日に告白したんだよ」

それを聞いた飛鳥の目は見開いていた。

「本当の話なのか…」

「うん」

考えてから、飛鳥はこっちを見て

「まさか、飯沼なのか?」

「そうだよ…」

飛鳥の顔は憎い人の顔を思い浮かべてるみたいだった。

「やっぱり、あいつ最低だよ…」

私は、気になった事聞いた。

「なんか、昔に何かあったみたいな感じだけど…」

次の言葉を聞いた事を後悔した。
あんな事を思い出させてしまったから。

「昔から、雅木の事知ってたの?」

飛鳥の中で何かを思い出してるみたいだった。
私はあわてて

「嫌なら、言わなくていいよ!」

そう言ったら飛鳥の顔に安心さが戻った。

「ありがとう…」

その時

「俺がどうかしたのか?」

雅木が何も知らない様な顔をして聴いてきた。

「何もないけど」

飛鳥は雅木を見る目はまるで死んだ人を見てるような目だった。
私は全身に鳥肌がたった。
< 21 / 261 >

この作品をシェア

pagetop