和田菜月物語

飛鳥の新たな一歩

ウチが18歳になる日に会社の電話が鳴ったんだ。

「もしもしお電話変わりました。中井ですが?」

【おっ、よー中井。俺だ】

「俺だって…。オレオレ詐欺?」

【ちげーよ。畑山翔太だ】

「畑山…。あっ!!あんたね!!」

【久しぶりだな】

「どうしたの急に?しかも仕事場って…」

【まぁ詳しくは会って言う。それと誕生日おめでとう】

「あっ、ありがとう!!」

【今日は久々にやろうぜ!!】

「何を?」

【誕生日会!!】

「えっ!?でも雅木が…」

【飯沼なら俺と同じ仕事場だぞ】

「あぁ、そうなんだ。…って、えぇぇぇぇ!?」

【じゃあちょっと待ってろ】

そう言って畑山は電話を誰かと変わった。

【えーっと…。もしもし?】

ウチはその声だけで誰かわかった。

「雅…木…?」

【飛鳥なのか…?】

ウチはテンションが上がり声が裏返ってしまった。

「雅木!!久しぶり!!どうしたの!!」

【テンション高いぞ…。まぁ畑山が変わってくれてな】

「そうかそうか!!あっ!!誕生日おめでとう!!」

【おぉ。ありがとうな。てか、お前もだろ?】

「そうだね」

【じゃあ今日は俺の家でな】

「了解!!」

裏で小さく畑山が少し文句を言っていた。

そしてウチは夜に雅木の家に行く事になった。

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