和田菜月物語

やっと会えたね。

「…で?」

私は飛鳥に聞いた。

「何が?これで終わりだよ」

「いやいや。その後どうやって付き合ったのさ!!」

「すぐだよ。1、2日後に返事した」

「は、早くない?」

「そう?でも、ウチも変わらないとって思ったら答えはもう出てるも当然だったし」

「…そっか」

「うん。だから未来の事心から祝福出来るよ」

「そうだね!!」

私の中の2つの疑問が解けた。

1つ目は飛鳥の変化。
2つ目は未来の変化。

「未来には言った事内緒だぞ!!あと麻奈にもな!!」

「はいはい」

「菜月言いそうだなぁー…」

「言わんわ!!」

そう言って私達は笑いあった。

私は懐かしい感じがした。
中学に戻ったような…。
そんな気が…。


「んじゃ、もう行くわ」

「うん。じゃあ明日ね」

そう言って飛鳥は帰って行った。


「雅木が結婚かぁ…」

私はもう一度お店に戻りに行った。

その時だった。

「菜月!!」

私は後ろから呼ばれて振り返った。

そこに居たのは…。

「由…紀…?」

由紀は走ってこっちに来た。
そしてとびっきりの笑顔でこう言った。

『やっと会えたね!!』
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