和田菜月物語
春樹は
図書室で本を読んでいた。

ふと窓を見た。
すると、屋上に女子が居た。
なにやら
飛び降りようとしている様子だった。

春樹は
それに気づいて急いで屋上に向かった。

屋上に行ったら
確実に女子は飛び降りようとしていた。

「おいっ!やめろよ!」

春樹がそう言うとこっちに気づいた

「誰?まぁそんな事はどうでもいいや」
「はぁ?」

その女子は悲しそうな
すべてを諦めた顔をしている。

「お前、この学校の人と違うだろ…?」

春樹は女子の制服を見て言った。
確かにこの学校とは違う制服だった。

「お前は誰なんだ…?」

春樹がそう聞くと
女子は不気味に笑いながら言った。

『片桐麻子』

そう言って飛び降りてしまった。

春樹は急いで下を見たが
木が邪魔で下が見れなかった。

春樹は
不思議に思いながらも
図書室に戻って行った。

すると
図書室はしまっていて
図書委員の尾川奈菜が立っていた。

「もう、下校時間だよ」
「お、おう、悪いな…」

私と合流した春樹の顔は
何かを考えているようだった。

「どうかしたの春樹?」

私がそう聞くと春樹は

「実は…。いや、やっぱいいよ」

そう言って
春樹は違う話をしだした。

この時に
私は聞いておけばよかったと
思った時にはもう遅かったんだ。

狂い始めた歯車は
戻す事は出来なくなっていたんだ…。


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