和田菜月物語
「菜月…?」

飛鳥が私の顔を覗き込んだ。

「何で来たの…?」

私は小さな声で言った。

「えっ?」

飛鳥は不思議そうに言った。

「何で来たの!?」

私は大声で言って出て行った。

「菜月!」

飛鳥は叫んだ。

そのあと
雅木は無言で私を追いかけた。

「飯沼!?」

飛鳥は雅木を呼んだが
雅木はそれを無視して私を追いかけた。

「何だよ…」

飛鳥は悲しそうな顔をしていた。

すると

「まだ好きなの?」
と言った人が居た。

飛鳥は後を見た。

そこに居たのは

「神埼…」

そう。
前田が居たのだった。

「何か用!?」

飛鳥は威嚇しているみたいだった。

「別に。良い事教えようと思って」

「良い事…?」

すると前田は飛鳥に耳打ちをした。

「えっ…?」

飛鳥は声を出して驚いた。

「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!」

すると前田はフッと笑って

「嘘じゃないよ」

そして前田は帰ろうとしたが
最後に一言だけ言って行った。

「嘘だと思うなら聞いてみたら?」

そう言って
帰って行った。
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