和田菜月物語
「では、体育祭を始めます」

そしてまた体育祭が始まった。

「応援団は来てください」

そのアナウンスに
私達3班は反応した。

「行くか…」

最初にそう言ったのは高島だった…。
みんなも「うん」と言って
高島について行った。

その時
飛鳥が私の肩を叩いた。
そして耳元でこう言った。

「優勝したら言いたい事がある」

私はその言葉の意味も知らずに
笑顔で「うん!」と、言った。

その時
遠くで前田が笑ってたのが見えた。
さすが地獄耳…。
そんな事を思っていた。

応援では
応援ポイントがあるらしい。

1位 5点
2位 3点
3位 1点 らしい。

結果は…。

「3位が2組、2位が4組、1位が…」

みんなが沈黙になった時

「1組」

その瞬間
みんなが立ち上がった。

この時
4組との差は1点になった。

最後の種目は
クラス対抗リレー。

だがハプニングが起こった…。

「希ちゃーん!」
と、島崎愛美が呼ぶ声がした。

急いで近寄ってみると
そこには足を捻挫した今川楓が居た。

「これは走れないな…」

リレーは
クラス全員分走らないとダメだ。

だが
そんな練習はしてなかった。

みんなが落ち込んでいる時
1人がこう言ったのだ。

「俺、2回走ります」
< 93 / 261 >

この作品をシェア

pagetop