王子様たちのひまつぶしっ!?
て、てかなんかどんどん海斗の顔が近づいてくるんですけどっっ!?


く、唇が近いっっ


いい臭いするっ!


ってやっぱ私変態か!?


てそうじゃなくてっ!


く、唇が変態でいい臭いで近くて…。


たくさんの単語が頭の中をぐるぐる駆け巡る。


って、もう海斗の顔すぐ目の前だしっ!


「ー…葵」


ー…キスされるっっ!!


「ん。とれた」


「ほぇ?」


私がぎゅっと目をつぶると、海斗はすんなり離れて行った。


「髪の毛にゴミついてたから」

「ほら」と海斗が手のひらにそれを乗っけて私に見せる。


あ、ゴミ…。


何だ…。ゴミ…。



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