子宮に絆創膏
これまでとこれからと
【これまで】

生理痛というなかなか理解の得られない病気(病気とすら認識して貰えない場合もある)と共に生きてきて、本当にしんどかったです。学生時代は出血量も多く、授業中のトイレに行けない時間がストレスでもありました。漏れてたらどうしようといつもスカートの後ろが気になっていました。常に夜用ナプキンでした。

社会人になり痛みが徐々に悪化。会社を休む理由が「生理痛」だと嫌な態度をとられることもあって、薬を飲む量が増えました。そうして痛み止めの効き目が悪くなって、どうしようもなくなって、仕事が出来なくなった時期もあります。本末転倒だなと思いました。

ピル服用による治療開始。先述したように言い方は悪いですが病院も医師も選択を誤りました。これは本当に私も悪いのですが「近くて、(産)婦人科で、〇〇さんも行ったことがある」と、安易に選んでしまったことが失敗でした。トリキュラーやマーベロン、漢方などで長く様子を見てきましたが、一向に効果が得られないので最終的には痛み止めを処方されるようになり、自ら通院を打ち切りました。市販の痛み止めの方がまだ効き目が良かったからです。

そうして市販の痛み止めを大量に飲み(これは本当にダメです/三回目)だましだまし生活をしていたところで、母が今の病院と先生を見つけてきてくれました。最後にもう一度だけと藁にも縋る思いで県外へと車を走らせました。


【これから】

ヤーズ配合錠が自分に合ったことは奇跡だと思っております。

大好きなライブも生理中でも行けるようになりました。仕事も休まなくていい、友人から旅行に誘われても生理期間を気にしなくていい。悩まなくていい。すぐに返事ができる。今まで出来なかったことが全部出来るようになりました。本当に、過剰でもなんでもなく世界が輝いて見えました。

2022年の秋でヤーズを服用しはじめてから九年が経ちます。ありがたいことに何事もなく元気でやっています。ピルの長期服用が怖いと思われる方もいると思います。ですが、私が生き証人です。ちゃんと生きています。もちろん、これからも血栓症のリスク、癌のリスクは付き纏いますが、定期的な検査や自分にできること(適度な運動/食生活等の改め)はこれからも継続して、健康であるための努力は怠らないようにしようと心がけております。

今、生理痛で悩んでいる皆さん。どうか諦めないで下さい。

私も何度も諦めかけて、心が折れて、もうどうでもいいやと思った日が沢山あります。でも、最後にもう一度と。あの時、諦めなくて本当に良かったなと心から思えました。あんなに苦しかった生理痛との決別は、今でも簡単に言葉では言い表せないです。それぐらい、私の人生に生理痛は深く、深く、食い込んできていました。

まずは身近な人に相談することからはじめてみて下さい。お母さんでも、お姉ちゃんでも、友達でも、職場の先輩でも。「生理痛あるある話」が出来る相手の存在で気持ちが楽になったりもします。もしも、誰にも相談できない……。という方がいましたら。感想ノートを開けておきますのでなんでも書き込んで下さい。お話しましょう。答えられる範囲でもよければ質問等にもお答えしていきます。

それでは、長々とお付き合い頂きましてありがとう御座いました。これは、ひとつのピルによって人生が変わったオンナの記録。
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