#1のユニフォーム






「ほらっ! はやいよっ!」


「えー? そうかなぁ…」



大翔くんは照れくさそうに笑った。







「…ぼく、やきゅうせんしゅになるのが夢なんだ」


「そうなのっ!?」


「…う、うん…!」



大翔くんはまた、照れ笑いをした。






私は、“夢”なんて、考えたことがなくて、『野球選手になりたい』と言った大翔くんが、すごくかっこよく見えたんだ。



それと同時に、羨ましくて、眩しかった。




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