#1のユニフォーム






いつの間にか、雪合戦から大翔くんの夢の話になっていて。





「ぼく、日本一のピッチャーになるんだ!」


「日本一の、ピッチャー…?」


「うん! だから、毎日お父さんとおうちでキャッチボールやってるんだ!」






夢を話す大翔くんの横顔は、今でも憶えている。


すごくきらきらしていて、嬉しそうだった。





「がんばってね! わたし、おうえんするね!」


「ありがとうユウコ! だいすき!」


「うんっ! わたしもだいすき!」







大翔くんはこの時から、私のずっと先を歩いていたんだ。




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