ナンパ男がしつこい件について
「巧さん喜ぶよ。唯花のこと大好きだから」
「お母さんは?」
即座に聞いてしまった。
「それは……わからない」
頷いた。
あ、そうだよね。
「あともうちょっとで着くよ」
「お疲れ」
「ありがと」
華和の方を見ると、小声で電話してた。
表情からして宏哉さんと電話をしてる。
ニヤニヤしながら見てると、華和に軽く睨まれた。
怖い怖い。
「着いたー!」
朝、みんなで集まった所に到着する。
「みんな帰り気を付けてね!」
「うん!お疲れー!」
「唯花の彼氏さんもありがとうございました!」
椋太郎も手を振る。
「さ、帰るか」