ナンパ男がしつこい件について
夢にまで見た文字の並び。
椋太郎があたしを強く、強く抱き締めた。
「おめでとう」
「ありがとう…!」
英語、3点よりは点数上がったかな。
よかった…
本当に。
「ありがとう…椋太郎…」
「俺じゃないだろ、唯花が頑張ったらからでしょ?」
「でも、椋太郎が一緒にいてくれたから頑張れたし、すぐに二次試験の準備できたから」
すぐに駆けつけてくれた椋太郎がいたから、
悔しくて泣けて。
また前を向こうって思えた。
「本当によかった…」
「結婚しなくてすんだな」
冗談混じりに言う椋太郎に突っ込みもせずに笑った。
あたしも椋太郎の背中に手をまわして抱き締め返した。
…合否通知の紙がくしゃくしゃになっちゃったけど。