書くの神


女の子が恋をする話。

焦ったくて、切なくて、ハッピーで。

そんなとうの昔の気持ちなんて、果たして書けるだろうか。

すぐに結果を求めて、悲しいことな巧みに逃げ、幸せの先には常に不幸せが待っているのではと勘ぐる、立派な大人になった私に。

でも要はあれよね?

ヤンキーと、イケメンと、真面目な感じと、とにかくモテたらいいのよ。ハーレムの逆バージョン、逆ハーというらしい。これも最近やっと知った。

それでも書くのに抵抗がある。

やっぱり根底にテーマが欲しいな。

恋とか、そんな淡いもんじゃない、本質をついたテーマ。

そこで私が思いついたのは、ダイエット。

一人の少女が、好きな男子の為に痩せる話。

そして更に。

「リアルタイムにしようかな…」

1日1回、書く。

それも三ヶ月、その日に合わせて物語も進行する。

もし当日が雨なら、物語の上でも、雨。

下書きは一切使わず、その日に書く。

それくらいのハードルがなければ、私は書き出すことができなかった。





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