[B L]だからスキって言ったのに
──────…
杏里、さん?」
そばに駆け寄ってきたのは、杏里さんだった。
「小林君、平気?」
「あ、うん。ごめんな。」
「うそ。平気じゃないでしょう?」
こんなに心配されるの、久々だな。
「俺、これから部屋で手当するんだけどさ。
自分じゃできないから、杏里さんやってくれない?」
俺が言うと、杏里さんは、
「でも、男子寮って、女子進入禁止なんじゃ…」
「同室のヤツも、オンナ連れ込んでるし。」
「そう…。」
杏里さんは、かなしそうな顔をした。
「小林君って、結構遊んでるんだね。」
「は!?遊んでるって…!!////////」
何を言ってるのか想像つく自分が嫌だ。
「ぷっ…顔、真っ赤。」
恥ずー…。
「俺、他人の前でこんな顔したことねーよ…」
そういうと、杏里さんは
「ホントッ!?」
と、嬉しそうに言った。
「…ホント。」
そんな姿を見ていたら、なんだか俺まで嬉しくなった。