[B L]だからスキって言ったのに




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───…




俺は、廊下を歩いている。



あのあと、そのまま帰ってきた。




ガチャッ







バタンッ







そこには、天野がいた。



「…。」




天野は布団をかぶり、ミノムシのようだった。




(こんな天野、始めてみたな…。)




「天野。」




俺が呼ぶと、ガバッと起き上がる天野。




なにをそんなに驚いてんだか。




「かのっ…おま、センパイと…ッ」



あー、言いたいことは分かった。



要するに、何でここにいるのか、だろ?




センパイたちとヤってるんじゃないのか。




聞きたいことは、そういうことだろ?




そんなに焦るくらい、センパイが好きなんだろ?




「心配すんな。

センパイ達は、抱いてねーよ。」



「そ、か…」




そんなに焦るくらいなら、はなっからセフレなんて言わずに彼女って言えばいいのに。




「…なぁ、天野。」




「…なんだよ。」




「俺ら、友達で親友だよな?」



「…そうだな。」




…なぜか、つらそうな顔をする天野。




俺達は親友じゃないのか?




「俺、天野の親友なんだよな?」




「…そうだ、と思う。」



思う?



「俺はさ、天野の親友になりたいんだよ。


だから、ギクシャクすんのもやだし、ちゃんと喋って仲直りしたい。

それじゃあ、ダメなのか?」



俺は、自分の素直な気持ちをぶつけた。



いや、正確には少し違うけど。






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