[B L]だからスキって言ったのに
「じゃあ、お帰りなさいませ旦那様?」
「こら、ちゃんとやりなさい執事。」
「お帰りなさいませ、旦那様。」
そう言って、俺は右手を直角に曲げて腹に添え、左手を直角に曲げて腰へともっていった。
そして、60°頭を下げる。
「…ただいま。俺だけの執事。」
言ってることがおかしいと感じるのは気のせいか!?
「旦那様、お飲み物はいかがいたしましょうか?」
「あぁ、じゃあ、ハーブティーを1つ。」
おいおい、クレープ屋なのにクレープたのまねぇのかよ。
「デザートにクレープはいかがでしょうか?」
「…オレ甘いもの嫌いなんだけど。」
「…失礼いたしました。ハーブティーでございますね?」
「あぁ。」
俺は、ハーブティーを天野に持って行く。
「お待たせいたしました、ハーブティーでございます。旦那様。」
「あぁ、ありがとう。…うん、悪くない。」
あ、ダメだ。
完全になりきってるよ、天野のヤツ。
「───…ところで執事。
ここにはVIPルームと言うのがあるのを知っているか?」
VIPルーム?
なんだそれ。
「その顔だと知らないようだな。ついてくるといい。」
そう言って、天野は俺に背を向けた。