[B L]だからスキって言ったのに



次々と、クレープを作っていく。



お客は、俺の容姿とその味に惚れたらしく、商売は繁盛した。




「…はぁ、疲れた。」




「夏音、ちょい休憩とれば?」



「あぁ、そうするわ。」




天野が俺の休憩を提案したため、一時休戦。



俺は人で溢れかえった教室を、ぼんやりと眺めていた。



クレープはかなり作った。



今から全力で売っても、きっと数十個は余る。




そのため、俺は接客に回ることにした。




クラスでやっていたように、女には



“お帰りなさいませお嬢様”


男には


“お帰りなさいませ旦那様”



と言う。



おかげでさっきより人口密度が高くなったのだが。



「…天野、わりぃな。


お前がくる前に閉店で。」




「いいよ、別に。


オレが今からお客になるから。」




…へ?




「どゆこと?」





「オレ、今からフリータイムなんだわ。」



あ、そーなのか。




< 96 / 283 >

この作品をシェア

pagetop