[B L]だからスキって言ったのに
次々と、クレープを作っていく。
お客は、俺の容姿とその味に惚れたらしく、商売は繁盛した。
「…はぁ、疲れた。」
「夏音、ちょい休憩とれば?」
「あぁ、そうするわ。」
天野が俺の休憩を提案したため、一時休戦。
俺は人で溢れかえった教室を、ぼんやりと眺めていた。
クレープはかなり作った。
今から全力で売っても、きっと数十個は余る。
そのため、俺は接客に回ることにした。
クラスでやっていたように、女には
“お帰りなさいませお嬢様”
男には
“お帰りなさいませ旦那様”
と言う。
おかげでさっきより人口密度が高くなったのだが。
「…天野、わりぃな。
お前がくる前に閉店で。」
「いいよ、別に。
オレが今からお客になるから。」
…へ?
「どゆこと?」
「オレ、今からフリータイムなんだわ。」
あ、そーなのか。