俺様王子とキケンな契約!?
保健室についたあたしはそーっとドアを開けた。
「せんせーいますかぁ〜?」
小さな声で言いながら保健室に入ると先生はいなかった。
……もしかして、いつもいない?
どうしよ、職員室で誰か呼んで来るべき?
それとも、自分で湿布でも張る?
多分突き指だし湿布張ろう、と奥にある薬品がたくさん入ってそうな棚を漁っていると………
途切れ途切れ甘い女の人の声が聞こえた。
……え?ナニ?
紛れもなく、その声はカーテンの閉まっているベットから聞こえる。
何で、湿布張りにきただけでこんな声聞かなきゃいけないの!?
……不愉快すぎる。
ってか、先生たちはこんなことしている生徒を野放しにしていいの!?
早くその場から離れたいのに湿布が見つからない。
「…なぁ、感じんの…ココ」
そのとき、聞き慣れたその声がカーテンの中から聞こえた。