俺様王子とキケンな契約!?
「あ、こ、このあと…ですか?えっと…」
休憩何時からだったかな……
そう考えているとき、パッと掴まれていた腕が離れた。
「すいません。うちの姫を連れ去るのはご遠慮ください。」
気づけば目の前には零士くんがいて男の人の腕を掴んでいた。
「…チッ、行こーぜ。」
ぞろぞろと帰って行く男たち。
何だったんだろ……
なんて、思っていると
零士くんがあたしを見つめてきた。
「もしかして誘いに乗ろうとしてた、とか?」
「……へっ?ど、どうして…」
すると、零士くんはやれやれとため息をついた。
「知らない人にはついて行かないって、習わなかった?」
何やらその真剣な表情に何も言えない。
俯き、黙っているとあたしの頭に零士くんが手を置いた。