俺様王子とキケンな契約!?
そして、ようやく文化祭が始まった。
結構並んでいるみたいで、オープンと同時にお客さんはたくさん入ってきた。
廊下には長蛇の列が。
「ねぇ、理沙…あたしドレス着る必要あったかな…」
あたしは厨房でコーヒーを入れながら理沙に言った。
「はぁ?あんたはホールでしょ?芽衣と一条くんで客呼んでもらわなきゃ困るのっ!!」
「へっ!?……どうしてあたしが…」
「そのために露出度高めなんだからっ!たーくさんお客、呼んでね♪」
そ、そのために露出度高め!?
恐ろしい、相川理沙。
店内は王宮のような感じできらびやか。
白馬のセットまで用意してるなんて……
絶対理沙だ……。
テーブルを拭いて次のお客様を呼ぼうとしたとき、後ろから声がかかった。
「ねぇ、ねぇ、そこの姫。」
振り返ると、そこにはチャラそうな男たちがあたしを手招きしていた。
「は、はい…ご、ご注文でですかっ?」
慌てて、テーブルまで近づくと
腕をギュッと引かれ体制が崩れた。
「このあとさ、オレらと遊ばない?」
耳元から聞こえる声に、少し震えた。