俺様王子とキケンな契約!?
理沙に連れられ着いた場所は────
一面黒い壁に、キラキラとした電飾たちが目立つ場所。
どこから調達してきたのか、照明付きの看板には《Black luce》(ブラック ルーチェ)と書かれていた。
「ここって……」
「そうよ、C組のホストクラブ!」
何食わぬ顔で長蛇の列の最後尾に並ぶ理沙。
「ま、待ってよ!こんな長蛇の列並ぶって言うの!?こんなの並んでたら文化祭終わっちゃうっ!」
「大丈夫よっ、ちょっと待ってなさい。」
理沙はニコッと笑ってそう言うと、お店の中に入って行ってしまった。
そして、数分後……
「芽衣、おいでっ!」
理沙は手招きしてあたしを呼んだ。
そして、あたしの腕を掴むとお店に入れた。