俺様王子とキケンな契約!?



「どうしよ…」


もうちょっとすれば先生たち見回り終わるかな。

でも、それまでここにいるのは……



頭を悩ましているあたしに神矢くんは口を開いた。



「じゃあ、ここで寝ればいいんじゃねぇの?」



ベッドに横たわった神矢くんは普通そうに言った。



「ま、待ってよ!それはいくらなんでも……」


「じゃあ、今すぐ帰ればいい。オレはアイツらにバレても構わねぇよ?」


なんて、神矢くんは悪魔のように微笑んだ。


あたしは先生たちにバレたら困るもん。

でも、そしたらあたしはこの部屋で…



「まあ、帰りたきゃ帰れよ。お前の好きにすればいい。」



慶樹くんは理沙が好きだけど、二人が一緒の部屋にいるのは何だか不謹慎なんじゃ……

でも、帰っても邪魔なだけだよね。


外にはまだ先生たちが見回りしてるし……



こうなったらあたし一つしか残されていない。



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