俺様王子とキケンな契約!?



「ここにいても……いいかな」


俯きながらそう言うと、神矢くんは不適に笑った。


「……どーぞ?」



なんて、ニヤリと笑う神矢くんに身体が震えた気がした。


どうしてこんなに緊張しているんだろ。


カチコチに固まって突っ立っていると神矢くんが口を開いた。



「ほら、こっちのベッド使えよ。慶樹は昨日ソファーで寝てたから汚くねぇぞ。」



神矢くんは隣の空いているベッドを指してそう言う。



「や、あ、あたしもソファーでいいよ!大丈夫!うん!大丈夫!」



いくらベッド間の距離が空いているとはいえ、隣で寝るのは何だか……



「は?お前が風邪引いて後で迷惑すんのはこっち。ほら、早く」



「え、あ……うん、」



そう言われたら何も言い返せないあたしは、神矢くんの隣のベッドに入った。




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