もう一度抱いて
「あっ、そうそう。ポストに手紙が沢山入ってたよ」


そう言って彼女が、封筒の束を渡してくれた。


「どうせ、ダイレクトメールばっかりなんやろ?」


俺はご飯を食べながら、封筒やハガキを一枚一枚見ていた。


「ん?」


ある白い封筒で、手が止まる。


裏を見ると…。


あっ、もしかして!


俺はその封筒を慌てて開けた。


「やっぱ、そうや!」


「どうしたの?」


「結婚式の招待状や!


キョウセイと里桜ちゃん。


11月に結婚すんねや!」

< 462 / 479 >

この作品をシェア

pagetop