電車の中の君【完結】









君はあたしに気づいているのかな。








目があったことはないし、もちろん話したことはないけど、きっとこの感情は好きってことなんだろうな、と薄々気づいている。







話しかける勇気はない。







ただ朝のこの電車に乗っている時間、15分間だけ、ちらりと盗み見るだけ。








ただこのもどかしい毎日を気に入っているあたしがいた。










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