禁域―秘密の愛―【完】
「でも………、どうする?」
「へっ………?」
「もしも、桐谷君が超可愛くて性格もいい女の子に告白されて、付き合ったら?
なんか、色ボケしてるから確認のために言うけど。
桐谷君って、超モテるんだからね!今まで恋愛関係の噂がないのがおかしいんだから!」
「あっ………」
そうだ………。なんと言おうと、桐谷君はモテるんだ。
芸能人並みのルックスに、頭脳明晰、運動能力は抜群。おまけに、実家は大企業の桐谷商事。
まれに見る超ハイスペックな男子だ。
性格だって………、一見、クールで怖そうに見えるけど、本当は気持ちを表すのが不器用なだけで凄く優しい。
「桐谷君………、モテるよね。いつ彼女ができてもおかしくないね」
そうなったら、私達の関係はどうなっちゃうんだろう?
桐谷君のことだから、今まで通り接してくれるだろうけど………、私のこの気持ちはどうすればいいんだろう?
「なんか考えたら、悲しくなってきたよ。そうなったらなったで、悲しい」
私が思わず気持ちを吐露すると、愛ちゃんはしてやったりと言わんばかりの感じでニヤリと笑った。
………相変わらず、愛ちゃんの笑みは怖い。