禁域―秘密の愛―【完】
そう言えば、愛ちゃんに長らく連絡が取れていなかった。 何回か電話やラインは来ていたけれど、私は返信をする事さえままならなかった。
心配かけてるよね………。私が巧と、愛ちゃんが住むアパートを出たきり戻ってこなかったから………。
「………どうしたの」
携帯電話を長く見つめる私を見て、飛鳥さんがそう尋ねる。
「あ………ごめんなさい。友達がかけてきてて、長らく連絡とってなくて」
「………電話、出なさいよ」
「朝香さん………?」
朝香さんの表情はさっきよりも大分柔らかかった。………もしかして、私の気持ち納得してもらえたの………?
「ほら、早く」
「………あっ、はい」
そんな期待を密かに胸に抱きながら、愛ちゃんからの電話にでた。
「もしもし、愛ちゃん?」
『瞳………!?やっとでた!瞳、ここ数週間何してたの!?電話どうしてでなかったの!桐谷君といきなり消えて心配したんだから………!!』
「っ、愛ちゃんごめんね………」
『ああ、待って、それは後からよ………瞳、今どこにいるの?何だかあたしーーー、嫌な予感がするの!』