禁域―秘密の愛―【完】


ーーー嫌な予感。 それを聞いた途端私の胸が、不快な音を立てる。

「どういう事………?」

『それが………昨日、突然桐谷君があたしのアパートに来たの』

「………巧が!?」

私は愛ちゃんの言葉に驚きを隠せなかった。まさか巧が愛ちゃんに会いに行っていたなんて考えもしなかったから。ーーーだけど。

「良かった………無事だったんだね、巧」

長い間、巧に会えていなくてどこにいるのか、無事なのか不安だった。その安否が分かっただけでも心が安堵するのを感じた。

『………瞳、今すぐ桐谷君に会いに行った方がいい。何があったのかは後から聞くけど、桐谷君、昨日あたしの家に来てこう言ったのよ………。瞳を暫くまた頼むって。あいつがどうか笑顔で毎日過ごせるように助けてやってくれって………。』

「え…………?」

私はまた頭が一気に真っ白になるのを感じた。

暫く頼むってーーー、どういう事?
巧………何を考えてるの?
また私の前からいなくなるの………?



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