禁域―秘密の愛―【完】
「っ、お、おばあちゃ………」
涙が止まらなかった。 私は、8年もの間自分が巧との別れで辛くて堪らなくておばあちゃんと会うのを避けていたのに、それでも声をかけてくれた彼女の寛大さ、そして愛情が伝わってきたから………。
「ごめんなさい………。私は、おばあちゃんに………」
「良いんだよ、瞳ちゃん。 ………瞳ちゃんと巧との間にあったことは大体、この2人から聞いているから。 それよりも私はまた、アンタと巧が一緒にいられることの方が嬉しくて堪らない。だから………自分を責めるんじゃないよ。何よりも瞳ちゃんに会いたくて来たんだ。 そんなに泣かないで」
「ッ、は、はいっ………」
「ばあちゃん………。 もしかして、優斗さん達に………?」
「ーーーそうだよ、巧。私が今入居してる施設に突然この2人が訪ねて来てね。 2人とも必死そうな顔だったから何事かと聞けば、瞳ちゃんと巧が今、桐谷さんの所に行って仲を認めてもらおうとしてるから説得するのを手伝ってくれないかと言うじゃないか。 ビックリしたよ。………特に、婚約者の朝香さんが来た時はね」
「そうだったのか………。 まさかそこまでしてくれるなんて」
「よく考えたら、巧と瞳さん2人で光さんを説得させようなんてあまりにも無謀過ぎるじゃない? だから、お祖母様を連れて来たのよ」