禁域―秘密の愛―【完】
"巧と一緒にいられるのなら何でもする"
その言葉に嘘や偽りなど何一つもない。
ーーーー巧と一緒にいたい。 ただ、それだけなの。
どうか、どうか認めてーーーー…………。
頭を下げながら、私が願い続けていたのはただ、巧との事。
ーーーー沈黙が長く流れた………その時だった。
「…………いい加減に認めたらどうなのかね、 桐谷さん」
「…………!?」
突如、聞こえてきた懐かしい声に巧と私は後ろを振り向いた。
そして………その姿をこの目で捉えた途端に私は驚きを隠せなかった。
「お、おばあちゃん…………?」
「ば、ばあちゃん………!」
そこにはヘルパーさんに連れられた車椅子に乗った巧のおばあちゃんがいた。
そして、その傍にいるのは朝香さんと優斗…………。
突然の思いがけない来訪者に巧も私も言葉を失う。
「真野さん、私を瞳ちゃんのところに」
ヘルパーさんにおばあちゃんはそう告げると私の元に来た。 そしてーーーー
「…………よく、巧の元に帰って来てくれたね。ありがとう、瞳ちゃん」
優しく私の手を握るとそう嬉しそうに言った………。